胸の傷 2011-09-26

この胸の傷は
君の爪跡

淡いピンク色のネイルが
深く抉って消えなくなった傷跡

君と過ごした
少しだけ激しい夜の証

そして
君が存在したことの証明

僕は覚えているよ
大丈夫だよ

しっかりと
覚えているから

君の細い指先の
可愛いキラキラした
淡いピンク色のネイルが

残酷に抉った
深い胸の傷跡
今も消えない胸の傷跡

情熱みたいに
深紅に染まった
胸元に気付かないほどに
痛みさえ感じないほどに

激しい想いをぶつけて
交わって

この傷は
もう痛みさえも感じないよ
それくらいに時間が経過して

君は居ないのだと
君が不在の世界に
涙を流して嗚咽を漏らして
僕は過去から逃げられないまま
胸の傷が愛しいまま

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